Claude Code v2.1.136 — /clear後のMCP/Plugin喪失修正とOAuth競合解消
Claude Code v2.1.136は/clear後のMCP/Plugin設定喪失、並列セッションのOAuth競合、auto modeのhard_deny追加、企業向けフィードバック調査の再有効化を含む安定性向上リリースです。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.136は、運用中に遭遇しやすい深刻な不具合の修正と、自動化・企業導入の実用性を高める機能追加をまとめた安定性向上リリースです。直前のv2.1.133がワークツリーとeffort連携に焦点を当てていたのに対し、本版はMCP/Plugin運用の信頼性と大規模利用での堅牢性に重心を置いています。
- /clear後にMCPサーバー、プラグイン、claude.ai connector設定が消失する問題が修正された: VS Code拡張、JetBrainsプラグイン、Agent SDKすべてで発生していたセッションリセット後の設定喪失が解消
- 並列セッション環境でのOAuthトークン競合・喪失問題が修正された: 複数のMCPサーバーが同時にトークンをリフレッシュするときの競合が解消され、daily再認証が不要に
- auto modeに無条件ブロック設定
hard_denyが追加された: ユーザーの意図やallowルールを問わず、特定の操作を無条件で拒否するルールが書けるように - 企業向けセッション品質調査の再有効化フラグが追加された:
CLAUDE_CODE_ENABLE_FEEDBACK_SURVEY_FOR_OTELでOpenTelemetry経由でのフィードバック収集が可能に
changelog上、v2.1.134とv2.1.135は公開されていないため、v2.1.133の直後に位置するバージョンが本版です。
あなたの開発フローはどう変わるか
MCP/Plugin/claude.ai connectorを使っているチーム
/clearでセッションをリセットした後に、設定したMCPサーバーやプラグイン、claude.ai connectorがすべて消失して使えなくなる問題が修正されました。
これまでは以下のような状況で設定が失われていました:
- 長時間セッション後に
/clearで新しいcontextからやり直そうとする - プロジェクトを切り替える際にセッションをクリアする
- デバッグのためにセッション状態をリセットする
本版以降は、セッションをクリアしても接続設定は維持され、即座に外部ツールや拡張機能を使い続けることができます。VS Code拡張、JetBrainsプラグイン、Agent SDKのすべてでこの問題が解消されているため、どの環境でも安心して/clearを使えるようになります。
複数のMCPサーバーを並列運用しているチーム
OAuth認証を使うMCPサーバーを複数同時に運用しているとき、トークンリフレッシュの競合で認証が失われ、毎日再認証を求められる問題が修正されました。
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "mcp-github",
"args": [],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "oauth"
}
},
"gitlab": {
"command": "mcp-gitlab",
"args": [],
"env": {
"GITLAB_TOKEN": "oauth"
}
}
}
}このように複数のOAuth認証MCPサーバーを設定していても、同時にトークンがリフレッシュされる際の競合が解消され、認証状態が安定して保持されるようになります。daily再認証のワークフローが不要になり、継続的な作業に集中できます。
auto modeでセキュリティポリシーを厳格に管理したい組織
auto mode設定に新しくhard_denyルールが追加され、ユーザーの意図やallow例外を問わず、特定の操作を無条件でブロックできるようになりました。
{
"autoMode": {
"enabled": true,
"allow": ["Edit(*.md)", "Read(docs/*)"],
"hard_deny": ["Write(/etc/*)", "Edit(/home/*/.*rc)"]
}
}hard_denyは従来のdenyと異なり、allowルールに該当する操作でも無条件で拒否されます。システム設定ファイルへの書き込みや、特定のディレクトリへのアクセスを組織のポリシーとして確実にブロックしたい場合に使用できます。
企業環境でClaude Code利用状況を観測したいチーム
CLAUDE_CODE_ENABLE_FEEDBACK_SURVEY_FOR_OTEL環境変数が追加され、セッション品質調査をOpenTelemetry経由で再有効化できるようになりました。
export CLAUDE_CODE_ENABLE_FEEDBACK_SURVEY_FOR_OTEL=1
claudeこれにより、企業の監視・分析基盤にClaude Codeのセッション品質データを統合でき、利用状況の把握や改善点の特定が可能になります。プライバシーを保ちながらClaude Codeの活用度合いを測定したい組織にとって有用な機能です。
WSL2でWindowsクリップボードからの画像貼り付けを使うチーム
WSL2環境でWindows clipboardから画像を貼り付けるとき、xclip/wl-pasteで画像データを読み取れない場合のPowerShellフォールバック機能が追加されました。
これまでWSL2での画像paste機能が不安定だったケースでも、Windows側のPowerShellを経由することで確実に画像データを取得できるようになります。クロスプラットフォーム開発での画像shared workflowが改善されます。
主な変更点
新機能
CLAUDE_CODE_ENABLE_FEEDBACK_SURVEY_FOR_OTEL環境変数 — OpenTelemetry経由でのセッション品質調査を企業向けに再有効化settings.autoMode.hard_deny設定 — ユーザー意図やallowルールを問わず無条件でブロックするauto mode分類ルール- WSL2での画像貼り付け時のPowerShellフォールバック — Windows clipboardからの画像読み取りが失敗した場合の代替経路
重要な修正
.mcp.json設定、プラグイン、claude.ai connectorが/clearの後に消失する問題をVS Code拡張、JetBrainsプラグイン、Agent SDK全体で修正- 並列セッション実行時の認証情報競合書き込みでOAuth tokenが失われる無限ログインループを修正
- 複数のMCP serverが同時にOAuth refreshを行う際のトークン喪失を修正 — 複数のremote MCPサーバーを使うユーザーのdaily再認証が不要に
- 拡張思考(extended thinking)がツール呼び出し後にredacted thinking blockを出力した際の400 APIエラーを修正
- plan modeでマッチする
Edit(...)allowルールが存在する場合にファイル書き込みがブロックされない問題を修正
セッション/再開機能
--resume/--continueでプロジェクトパスにアンダースコアが含まれる場合にセッションが見つからない問題を修正- plugin
Stop/UserPromptSubmitフックがキャッシュクリーンアップで実行中セッション使用バージョンが削除されたときに失敗する問題を修正
UI/UX改善
- slash commandダイアログ全体の視覚的統一性を改善: フッターヒント、ダイアログ間隔、矢印キースタイリングの標準化、読み込み中にダイアログフレームが即座に表示
@ファイルピッカーがセッション中に作成されたファイルを小規模非gitディレクトリで見つけられない問題を修正@メンションファイルピッカーが100を超えるエントリがあるディレクトリでファイルを見つけられない問題を修正- worktree exit dialogが、worktree削除後に間違ったディレクトリの未コミットファイルについて警告する問題を修正
ターミナル/入力処理
- bash commandの出力とmarkdownコードブロックで色が間違った位置に表示される問題を修正
- 外部エディタを開くためにCtrl+Gを使用した後、永続拡張キーモードでBackspaceとCtrl+Backspaceが入れ替わる問題を修正
/usageの週次リセットでカレンダー日付の代わりに時刻が表示される問題を修正- CJKターミナルでwelcome bannerの省略記号が列オーバーフローを起こす問題を修正
その他の修正
/insightsでセッション履歴に不正なツール呼び出し入力フィールドが含まれている場合のクラッシュを修正- ツールの折りたたみ分類がセッション中に変更された場合のレンダラークラッシュを修正
plugin.jsonのskillsエントリがプラグインのデフォルトskills/ディレクトリを隠し、ファイルパスをリストした場合にサイレントエラーではなくエラー表示するよう修正- IDE shell-integrationロックファイルが
CLAUDE_CONFIG_DIRを尊重しない問題を修正
v2.1.133〜136の積み残しがどう吸収されたか
v2.1.133はワークツリー設定とeffort連携を新たに導入したリリースでした。一方、本版v2.1.136はその基盤の上に乗るMCP / Pluginと認証周りの実運用での詰まりをまとめて解消した位置付けと言えそうです。
| 領域 | v2.1.133での改善 | v2.1.136での改善 |
|---|---|---|
| ワークツリー | ベース選択 worktree.baseRef 設定 | (変更なし、安定運用継続) |
| MCP / Plugin | 並列認証の競合修正 | /clear 後の設定喪失修正、OAuth競合の解消 |
| 自動化 | effort-aware Hooks / Bash | auto mode hard_deny の追加 |
| 企業利用 | 管理設定の改善 | OpenTelemetry feedback調査の再有効化 |
v2.1.133が「新しいワークフローの選択肢を増やす」アップデートだったのに対し、本版は「既存の連携が壊れない」状態を取り戻すアップデートに振れています。MCP / Plugin / claude.ai connectorを恒常的に使うチームにとっては、本版でv2.1.133系の機能を安心して使い続けられる土台が整ったと整理できます。
運用レベル別の影響度早見表
本版の変更が利用形態別にどの程度効くかを整理すると、次のようになります。
| 利用形態 | 判定 | 主な改善内容 |
|---|---|---|
| MCP/Plugin利用 | 明確な恩恵あり | /clear後の設定喪失修正 |
| 複数MCPサーバー | 明確な恩恵あり | OAuth競合解消、daily再認証が不要に |
| 企業環境/大規模 | 条件次第 | hard_deny、OpenTelemetry調査の再有効化 |
| WSL2 + 画像利用 | 条件次第 | PowerShellフォールバック追加 |
| plan mode利用 | 条件次第 | ファイル書き込みブロック修正 |
| 基本利用のみ | ほぼ影響なし | UI改善、細かな修正のみ |
MCPサーバーやプラグインを日常的に使うチームでは、/clear後の設定喪失とOAuth競合の2つが解消される効果を、本版以降で受け取れます。
まとめ
Claude Code v2.1.136は、MCP/Pluginを使った拡張環境の運用安定性と、企業環境での運用整備を1版にまとめたリリースです。/clear後の設定喪失と並列セッションでのOAuth競合という2つの常時遭遇しがちな不具合が解消され、hard_denyとOpenTelemetry連携で大規模利用の制御幅も広がりました。
直前版はv2.1.133で、その前はv2.1.132、v2.1.131です。更新はclaude updateで取得できます。
MCPサーバーや拡張機能を含むワークフローを運用している場合、本版以降は日常的な再設定・再認証の手間が減る位置付けです。hard_denyとOpenTelemetry連携は、企業環境で運用ポリシーを設定ファイル側で固定したいときの選択肢として活用できます。
関連する記事
Claude Code をもっと見る →Claude Code v2.1.139 — 複数セッションを束ねるエージェント一覧と、目標達成まで走り続ける /goalコマンドの追加
Claude Code v2.1.126 — エンタープライズ向けセキュリティ修正とclaude project purge追加
Claude Code v2.1.49 — エージェントの作業ツリー分離と、バックグラウンド制御の強化
Claude Code v2.1.133 — ワークツリーのベース選択機能と、Hooks/Bashでのeffort連携
Claude Code v2.1.132 — ターミナル全画面表示を切り替え可能に、IDE停止時の安全な終了処理
Claude Code v2.1.128 — MCP接続状態の可視化と、ツール並列実行で兄弟処理が巻き込まれない修正
Claude Code v2.1.123 — EXPERIMENTAL_BETAS=1下のOAuth 401リトライループ修正
Claude Code v2.1.122 — Bedrock service tier環境変数と/resumeのPR URL検索