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Claude Code v2.1.139 — 複数セッションを束ねるエージェント一覧と、目標達成まで走り続ける /goalコマンドの追加

Claude Code v2.1.139 — 複数セッションを束ねるエージェント一覧と、目標達成まで走り続ける /goalコマンドの追加

Claude Code v2.1.139はエージェント一覧画面、/goalコマンド、フックのargs/continueOnBlock、プラグインのトークンコスト可視化など、複数セッション運用と自動化を強化する大型機能追加リリースです。

読了目安 約11

このリリースで何ができるようになるか

Claude Code v2.1.139は、機能追加が中心の大型リリースです。直前のv2.1.137から複数のターミナルを横断するClaude Codeセッションの集約画面が初登場し、自動化フローの土台となるフック仕様にもまとまった更新が入りました。読者の体験を直接変える主な変更は次の3つです。

  • claude agentsで全セッションを1画面に集約できる(Research Preview):走行中・確認待ち・完了済みのセッションがリスト化され、別ターミナルを行き来する必要がなくなります
  • /goalコマンドでターンをまたいで目標達成まで継続実行できる:完了条件を1行で渡すと、Claudeが達成判定まで自走し、経過時間 / ターン数 / トークンがオーバーレイで表示されます
  • フックがシェルを介さず実行できる「args配列形式」と、ブロック後も会話を継続するcontinueOnBlockが追加された:プレースホルダの引用符問題と、PostToolUseで止まる従来挙動の両方が解決されます

本版の直前にあたるv2.1.138は公式changelogで Internal fixes のみの記載に留まり、その前のv2.1.137もVS Code拡張のWindows起動修正だけです。機能体験としては本版がv2.1.136以降で最大の更新にあたります。

あなたの開発フローはどう変わるか

複数のClaude Codeセッションを並行運用しているチーム

これまでは、別タスクを走らせたいときに新しいターミナルを開き、claude --resumeの履歴から目当てのセッションを探す手間がかかっていました。本版からclaude agentsを実行すると、ローカルで開かれている全セッションが走行中 / ユーザー応答待ち / 完了の3状態に分類されて1画面に並びます。

複数ターミナルにまたがる作業のうち、「どのセッションがブロックされているか」が一目で分かるため、レビュー待ち・許可待ちのセッションを探して切り替える往復が減ります。Research PreviewのためUIと挙動は今後変わる可能性がありますが、エージェントを「複数本同時に走らせる」運用が前提化していくシグナルと読めます。並列運用の土台としては、ワークツリーのベース選択や effort 連携を入れたv2.1.133から連なる流れに位置付けられます。

ゴール明示型の自動化を組みたいケース

/goalは、達成条件を1行で与えると、Claudeがターンをまたいで作業を継続するコマンドです。インタラクティブモードだけでなく-p(非対話)とリモートコントロールでも使え、ライブオーバーレイで経過時間・ターン数・トークン消費が表示されます。

/goal すべての ESLint エラーを 0 件にする

これまでも長い指示を投げて何ターンか走らせること自体は可能でしたが、本コマンドは「いつ止まるか」が条件として明示される点が異なります。CIジョブから-p経由で「すべてのテストを通すまで」「特定の脆弱性スキャンがcleanになるまで」のような完了条件付きタスクを1コマンドで投げられるようになり、自動化スクリプトの書きやすさが変わります。

フックを使って権限制御や監査ログを組んでいるチーム

フック設定に2つの重要な追加があります。

1つ目はargs配列形式(exec form)です。従来のcommand文字列はシェルに渡されるため、${TOOL_INPUT_FILE_PATH}のようなプレースホルダにスペースや引用符が混ざるとクォート崩れを起こす可能性がありました。新しいargs: string[]を使うと、子プロセスをシェルなしで直接spawnするため、特殊文字を含むファイルパスでも安全に扱えます。

{
  "hooks": {
    "PreToolUse": [
      {
        "matcher": "Write",
        "hooks": [
          {
            "type": "command",
            "args": ["/usr/local/bin/audit-log", "${TOOL_INPUT_FILE_PATH}"]
          }
        ]
      }
    ]
  }
}

2つ目はPostToolUseフックのcontinueOnBlockオプションです。これまではPostToolUseがブロック判定を返すとそのターンで会話が止まっていましたが、continueOnBlock: trueを設定するとブロック理由がClaudeにフィードバックされ、会話を継続できます。たとえば「特定のディレクトリへの書き込みを拒否したあと、別の場所への書き込みを促す」といったガード付きの誘導が組めるようになります。

プラグインのtokenコストを把握したい運用者

claude plugin details <name>で、プラグインの構成要素一覧と1セッションあたりの推定トークンコストが確認できるようになりました。プラグインを多数有効化している環境で、context消費の主犯を特定して整理する判断材料になります。/context allもモデルのトークナイザに合わせてper-skillのトークン推定値を出すよう改善されており、context管理の精度が両側から底上げされています。

IDE統合・端末まわりで詰まっていたケース

JetBrains / VS Code / Cursor / Windows Terminalを使っている場合、本版で複数の摩擦が解消します。

  • VS Code 1.92〜1.104とCursorでのマウスホイール速度の異常が修正
  • Windows Terminalで背景セッションに復帰した際のスクロール挙動の修正
  • 最後に閉じたセッションタブをCmd/Ctrl+Shift+Tで再オープン(VS Code)
  • 5分後に出る誤った「stream idle timeout」エラーの抑止
  • 切断後にC/CJK・絵文字を含むテキストが境界を越えて折り返される問題の修正

「IDE拡張で詰まったまま様子見していた」状態のチームには、本版が動作確認の機会になります。

主な変更点

新機能

  • claude agents エージェント一覧画面(Research Preview) — 全セッションの状態を1画面で集約。走行中 / 確認待ち / 完了で分類
  • /goal コマンド — 完了条件を指定して目標達成までターンをまたいで継続実行。インタラクティブ / -p / Remote Controlで利用可能
  • /scroll-speed コマンド — マウスホイールのスクロール速度をライブプレビューで調整
  • claude plugin details <name> — プラグインの構成要素と1セッションあたりの推定トークンコストを表示
  • トランスクリプトビューのキーボードナビゲーション?でショートカット一覧、{/}で前後のユーザープロンプトに移動、vでショートカットパネルの表示切替
  • フック args: string[] フィールド(exec形式) — シェルを介さず子プロセスを直接spawnし、プレースホルダの引用符問題を回避
  • フック continueOnBlock 設定PostToolUseがブロックしてもブロック理由をClaudeに返して会話を継続
  • MCP stdioサーバーがCLAUDE_PROJECT_DIRを受け取れる — プロジェクト固有のパスをサーバー側で参照可能に

改善

  • 圧縮(compaction)時のプロンプトが、ユーザーの重要指示を保持するよう更新
  • /mcp のReconnectが.mcp.jsonの編集を再起動なしで反映
  • /context allのper-skillトークン推定が、モデルのトークナイザに準拠
  • claude plugin install <name>@<marketplace>がマーケットプレイスを自動更新してリトライ
  • リモートMCPサーバーの再接続リトライが全ユーザーで有効化
  • サブエージェントのAPIリクエストにx-claude-code-agent-id / x-claude-code-parent-agent-idヘッダが付与
  • ANTHROPIC_API_KEY / apiKeyHelper / ANTHROPIC_AUTH_TOKENが設定されている環境では、Remote Control / /schedule / claude.ai MCPコネクタ / 通知設定を自動で無効化

主な修正

  • 期限切れ資格情報とforceRemoteSettingsRefreshポリシーの組み合わせでclaude auth login/logout/statusがデッドロックする問題
  • autoAllowBashIfSandboxedがシェル展開を含むコマンドを自動承認しなかった問題
  • フックが端末に書き込んだ際に進行中の対話プロンプトが壊れる問題
  • HTTP/SSE MCPサーバーがプロトコル外データを流したときのメモリ無限増加
  • Skill(name *)の権限ルールのワイルドカードがプレフィックス一致として機能しない問題
  • ~/.claude/settings.jsonがsymlinkの場合に設定ホットリロードが効かない問題
  • /modelピッカーの「Default」行がANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL / ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODELの上書きを反映しない問題
  • レスポンス完了から5分後に「stream idle timeout」を誤検知する問題
  • MCPサーバーを10個以上設定し、かつキャッシュディレクトリが書き込み不可のときのexit 1サイレント終了
  • ダイアログのタブ名・リストポインタ・選択行でカーソルが点滅し続ける問題
  • 画像を複数枚同時に貼り付け / ドロップしたとき最後の1枚しか挿入されない問題
  • ダークテーマでハイパーリンクが暗いネイビーで読めない問題
  • CursorおよびVS Code 1.92〜1.104のマウスホイール速度
  • Windows TerminalとVS Codeで背景セッション復帰時のスクロール挙動
  • 切断済みMCPサーバーのリソースが@server:オートコンプリートに残る問題
  • Grep結果がWindowsのドライブレターパスを相対化しない問題
  • CJK / 絵文字でセル幅誤計算によりボーダー埋め込みテキストが溢れる問題

IDE統合

  • [VS Code] Cmd/Ctrl+Shift+Tで直近に閉じたセッションタブを再オープン

直前の機能追加版v2.1.136から本版までの差分

番号上の直前にあたるv2.1.137とv2.1.138はそれぞれ「VS Code拡張のWindows起動修正」「Internal fixes」のみで、機能追加の観点で本版と比較できる直近の版はv2.1.136になります。v2.1.136は「/clear後のMCP / Plugin喪失」「OAuth競合」「hard_deny」など既存連携が壊れない状態を取り戻すバグ修正寄りの版だったのに対し、本版は新しいワークフロー単位の追加に振れています。

領域v2.1.136v2.1.139
セッション管理(変更なし)エージェント一覧画面の追加(claude agents)
自動化hard_deny追加/goalコマンド、フックargs / continueOnBlock
プラグイン運用/clear後の喪失修正claude plugin detailsでトークンコスト可視化
MCPOAuth競合の解消stdioサーバーへのCLAUDE_PROJECT_DIR供給
context管理(変更なし)/context allがper-skillトークナイザ対応
操作系UIの視覚統一トランスクリプトの{/} / ? / vショートカット

v2.1.136で土台が整い、本版で**「複数セッションを並列で回し、目標達成まで自走させる」運用に必要な道具**が揃った位置付けと言えそうです。claude agentsがResearch Previewとして登場した点も、エージェントの「単発実行」から「複数本の常時運用」へという方向性を示しているように読めます。

運用形態別の影響度早見表

本版の変更が利用形態別にどの程度効くかを示すと、次の表のとおりです。

利用形態判定主な変化
複数セッションの並行運用明確な恩恵ありclaude agentsで全セッションを1画面集約
CI / -pで自動化明確な恩恵あり/goalで完了条件付きタスクが1コマンド化
フックで監査 / 権限制御明確な恩恵ありargs配列でクォート問題を回避、continueOnBlockでガード付き誘導
プラグイン多数有効化条件次第plugin detailsでper-sessionトークンコストが見える
MCP stdioサーバー運用条件次第CLAUDE_PROJECT_DIRをサーバー側で参照可能に
VS Code / Cursor / Windows Terminal条件次第ホイール速度・スクロール・タブ再オープンの改善
CLI単発実行のみほぼ影響なし細かな修正のみ

複数セッションを常時動かしているチーム、自動化フローをCIに組み込んでいるチーム、フックで運用ポリシーを敷いているチームには、本版でまとめて道具が増える形です。

まとめ

Claude Code v2.1.139は、複数セッションを横断管理する画面と、ターンをまたぐ目標駆動コマンド、そしてフック仕様の更新を1版にまとめた機能追加が主軸のリリースです。直前の機能追加版v2.1.136以降はv2.1.137とv2.1.138がいずれも軽微な修正のみで、機能体験としては本版が一段大きな更新になります。

エージェントを1セッションずつ手動で切り替えていた運用がclaude agentsの一覧画面に集約され、長時間タスクは/goalに完了条件として渡せます。フックで権限制御や監査を組んでいる場合は、args配列とcontinueOnBlockの両方が運用の堅牢性を上げる方向に効きます。更新はclaude updateで取得でき、claude --version2.1.139になっていれば本版の機能が使えます。

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