Claude Code v2.1.20 — PRレビュー状態のフッター表示と、セッション圧縮のresumeバグ修正
Claude Code v2.1.20はプロンプトフッターにPRレビュー状態(approved / changes requested / pending / draft)を色付きドットで表示、--add-dir 配下の CLAUDE.md 読み込み、セッション圧縮のresume時履歴肥大バグの修正など、追加5 / 修正12 / 改善4 / 変更7の計28項目を一度に取り込んだ地味強化リリースです。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.20は、追加5 / 修正12 / 改善4 / 挙動変更7の計28項目を一度に取り込んだ地味強化リリースです。日常運用で効いてくる改善が広範に散らばっています。
- プロンプトフッターにPRレビュー状態インジケータ: approved / changes requested / pending / draftを色付きドットで表示、クリックでPRに直接飛べます
--add-dirで指定した追加ディレクトリ配下のCLAUDE.mdを読み込み可能: 共通ルールを別リポで管理する構成でルールの二重管理を避けられます- セッション圧縮(compact)後のresumeで全履歴が読み込まれてしまう不具合を修正: 長時間セッションでの圧縮効果が無効化されていた問題が解消
TaskUpdateでタスクの削除が可能に: 誤って作られたタスクを消す手段が入りました- 許可ルール
Bash(*)がBashと等価扱いに: コミュニティで揺れていた記法のどちらでも動作
あなたの開発フローはどう変わるか
Claudeが書いたPRを自分でレビューする運用
現在ブランチに紐付くPRのレビュー状態が、プロンプト下部の色付きドットで常時表示されるようになりました。状態は次の4種類です。
- approved(承認済み)
- changes requested(修正依頼中)
- pending(レビュー待ち)
- draft(ドラフト)
ドットはクリック可能で、該当PRに直接飛べます。これまでプロンプトは「現在のディレクトリ」「モデル」「コンテキスト残量」など自分側の情報中心でしたが、本版でチーム側の状態(PRの現状)をターミナルに持ち込む第一歩が入りました。GitHub / GitLabを何度も見に行く往復を減らせます。
共通ルールを別リポで管理しているチーム
--add-dir で追加した作業ディレクトリ配下の CLAUDE.md も、プロジェクトメモリとしてロードできるようになりました。デフォルト無効で、環境変数で明示的に有効化します。
export CLAUDE_CODE_ADDITIONAL_DIRECTORIES_CLAUDE_MD=1
claude --add-dir ../shared-rules --add-dir ../design-systemこれまで --add-dir はファイル読み書きの対象範囲を広げるだけで、CLAUDE.md は起動ディレクトリと ~/.claude/CLAUDE.md からしか読まれませんでした。本版以降、複数リポジトリに跨がるモノレポや、共通ルールを別リポで管理する構成でルールの二重管理を避けやすくなります。
ただし、追加ディレクトリの CLAUDE.md がどの読み込み順位に挿入されるかはchangelogでは明示されていません。実運用ではディレクトリを跨ぐ CLAUDE.md が矛盾するルールを持たないよう注意が必要です。
長時間セッションで /compact を常用しているチーム
compact 実行後のresume時に全履歴が読み込まれてしまう不具合が修正されました。コンテキスト節約のために圧縮したのに、再開時に圧縮前の全履歴が読み込まれて節約効果が無効化される問題が解消されます。本版でこの1件だけは優先的に上げておく価値があります。
vimモードを常用している人
ノーマルモードでカーソルがこれ以上動けない位置(行頭 / 行末)に達した状態でさらに矢印キーを押すと、履歴ナビゲーションにフォールバックするようになりました。Esc → ↑ の2段階を踏まずに履歴を辿れます。
SlackでチームにPRを共有しているチーム
MCP経由でSlackが構成されていれば、/commit-push-pr スキルが作成したPRのURLを指定チャンネルに自動投稿するようになりました。手作業の「PRリンク共有」が省けます。
CJK / 絵文字を多用するセッション
幅広文字を狭い文字で置換した際に末尾列の残像が消えない描画バグと、複数行 / 折返し入力中にカーソル移動より履歴遡りが優先されていた挙動が修正されました。日本語と絵文字を混ぜたターミナル運用で体感改善があります。
MCPツールからJSONで特殊Unicodeが返ってくる環境
MCPツール応答に特殊Unicodeが含まれる場合のJSONパースエラーが修正されました。
Bash(*) と Bash のどちらで設定を書くか迷っていた人
許可ルールの Bash(*) と Bash が等価として受理されるようになりました。コミュニティの設定例には両方の流派が混在しており、本版でどちらで書いても動くため、設定の統一を見直すよい区切りです。
主な変更点
追加機能
- PRレビュー状態インジケータ: プロンプトフッターに色付きドットで表示、クリックでPRに飛べる
- 追加ディレクトリの
CLAUDE.md読み込み:--add-dir配下をCLAUDE_CODE_ADDITIONAL_DIRECTORIES_CLAUDE_MD=1で有効化 TaskUpdateでタスク削除: 状態変更だけでなく削除も可能に- vimノーマルモードの矢印キー履歴フォールバック: 行端からは履歴ナビゲーションへ
- 外部エディタショートカット(
Ctrl+G)をヘルプメニューに露出
バグ修正
| 領域 | 修正内容 |
|---|---|
| セッション圧縮 | compact 後のresumeで全履歴が読まれる不具合 |
| エージェント応答性 | タスク処理中のユーザーメッセージが無視されるケース |
| CJK / 絵文字 | 幅広文字を狭い文字で置換時の末尾列残像 |
| MCP応答パース | 特殊Unicode含有時のJSONパースエラー |
| 入力欄矢印キー | 複数行 / 折返し中にカーソル移動より履歴遡りが優先される挙動 |
| 履歴ナビゲーション | 下書き中に ↑ でドラフトが失われる問題 |
| スラッシュコマンド入力 | / 入力中のゴーストテキストちらつき |
| marketplace設定 | ソース削除時にsettingsが消えない問題 |
| 出力重複 | /context などで出力が二重表示される問題 |
| タスクリスト描画 | 会話ビュー外に表示されることがある問題 |
| diffハイライト | Python docstring等の複数行構文内diffのシンタックスハイライト |
| ツール使用キャンセル | キャンセル時のクラッシュ |
改善
- タスクリストのターミナル高さ追従: 表示可能アイテム数を動的調整
- 思考状態テキスト: 控えめなシマーアニメーション
- fork会話のヒント: 元セッションをresumeする方法を提示
/sandboxの依存ステータスUI: 依存不足時にインストール手順を表示
挙動変更
- Read / Search折り畳み見出し: 進行中は現在進行形(
Reading/Searching for)、完了後は過去形(Read/Searched for) ToolSearchの結果表示: 会話インラインから短い通知に/commit-push-prスキル: MCP経由でSlackが設定されていればPR URLを自動投稿/copyコマンド: 全ユーザーで使用可能に- バックグラウンドエージェント: 起動前に必要なツール権限を確認
- 許可ルール
Bash(*):Bashと等価扱いとして受理 - 設定バックアップ: タイムスタンプ付き、直近5件までの自動ローテート
28項目が示す3つの方向性
本版を線として読むと、3つの方向性が浮かび上がります。
1. チーム運用の文脈をターミナルに持ち込む
- PRレビュー状態のフッター表示
/commit-push-prのSlack自動投稿--add-dir経由のCLAUDE.md共有
いずれもClaude Codeを**「個人のCLI」から「チームのCLI」に寄せる**変更です。GitHub / Slack / 別リポジトリの共通ルールという、これまでブラウザで往復していた要素をターミナル側に取り込んでいます。
2. 長時間セッションでの信頼性の詰め
- compact resumeバグ
- タスクリスト描画
- ツールキャンセル時のクラッシュ
- 履歴遡りでのドラフト消失
エージェントが長く走るほど顕在化する類のバグがまとめて潰されました。
3. CJK / vim / 絵文字回りの地味な適合
絵文字混在時の描画バグ修正は、日本語ユーザーには体感改善が大きい変更です。vimモードの行端フォールバックも、エディタ寄りの慣れた操作感に近付ける小さな調整です。
前後版との位置付け
「これ1本で更新必須」と言えるのはcompact resumeバグ修正くらいですが、積み上げが多い版は数か月後に振り返ると効いてくる更新です。
まとめ
- 長時間セッション +
/compact常用: 即更新推奨。resume時の履歴肥大バグが解消されます - PRレビュー往復が多いチーム: フッターの状態インジケータで往復が減ります
- 共通ルールを別リポで管理:
--add-dir+CLAUDE.md読み込みで二重管理を避けられます - SlackでPRを共有:
/commit-push-prの自動投稿で手作業のリンク共有が省けます - vim / CJK / 絵文字 を使う人: 描画と操作の細かな改善が積み上がります
派手な目玉はありませんが、チーム運用文脈のターミナル統合と長時間セッションの信頼性に対する継続的な投資が明確に読める版です。
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