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Claude Code v2.0前期(v2.0.0〜v2.0.39)総まとめ — Plugin・Skills・Haiku 4.5の立ち上げ期

Claude Code v2.0前期(v2.0.0〜v2.0.39)総まとめ — Plugin・Skills・Haiku 4.5の立ち上げ期

Claude Code v2.0.0 〜 v2.0.39の28版を俯瞰。VS Code拡張・Plugin System・Claude Skills・Haiku 4.5・/rewindなど、v2系の骨格が組み上がっていった立ち上げ期を総まとめ。

読了目安 約9

このリリースで何ができるようになるか

Claude Code v2.0.0〜v2.0.39の28版は、v1からの「作り直しに近い基盤刷新」と、その上に乗る主要機能の投入が集中した約1ヶ月半の立ち上げ期です。本まとめを読むことで、次の3つが見えてきます。

  • v2系の拡張3層(Plugin / Subagent / Skills)が、わずか1ヶ月半で順に出揃った経緯が分かる: v2.0.12でPlugin System、v2.0.17でExplore subagent、v2.0.20でClaude Skillsと、3つの拡張点が連続投入された
  • 「モデルを単一で選ぶ時代」から「混ぜて使う時代」への転換が起きた: Sonnet 4.5既定化、Haiku 4.5追加、SonnetPlan(plan=Sonnet / exec=Haiku)、subagentの動的モデル選択、--max-budget-usdというモデル配分の語彙が揃った
  • Sandbox Mode(v2.0.24)とSDK改称(Claude Agent SDK)が、v2系の運用統制とエージェント基盤の方向性を確定させた: 「許可を足す」だけでなく「明示的に塞ぐ」設定語彙(disallowedTools / allowUnsandboxedCommands)もここで揃った

あなたの開発フローはどう変わるか

v2系の拡張ポイントを役割別に使い分けられる

Plugin / Subagent / Skillsの3層は、それぞれ役割が違います。

拡張点役割起点
Plugin配布と導入のパッケージング層v2.0.12
Subagent実行時の文脈分離v2.0.17(Explore subagent)
Skills手順を与える知識層v2.0.20

v2後期〜v2.1系で頻出するワークフロー(exploreで探索 → skillで書式統一 → pluginで社内標準化)の下地は、この28版で揃いました。3つの拡張点の使い分けが分かると、自前のClaude Code拡張を設計するときの判断が早くなります。

モデル混成運用の語彙が手に入る

Sonnet 4.5既定化(v2.0.0)、Haiku 4.5追加(v2.0.17)、SonnetPlan、subagentの動的モデル選択(v2.0.28)、--max-budget-usd(v2.0.28)と、モデル配分の語彙が連続投入されました。「planはSonnet、道具的なexecはHaiku」のようなモデル使い分けは、v2.0.17で初めて明文化されています。

Sandbox Modeの設計思想を理解できる

v2.0.24でLinux/MacのBashツール向けにSandbox Modeが投入され、v2.0.30でallowUnsandboxedCommandsによってpolicy層でdangerouslyDisableSandboxエスケープを封じる設定が追加されました。同じv2.0.30には、カスタムagent定義にdisallowedToolsを書けるようになる変更もあり、「許可を足す」だけでなく「明示的に塞ぐ」方向の語彙が揃っています。エンタープライズ運用でClaude Codeを安全に使うための前提が、ここで固まりました。

v2.0立ち上げ期の位置付け

v2.0.0のchangelog冒頭に並ぶのは「New native VS Code extension / Fresh coat of paint throughout the whole app」の2行で、v2がUIレイヤから塗り直したメジャーであることを端的に示しています。v1系で蓄積したフィードバックを、拡張ポイント(Plugin / Skills / Subagent)とエディタ統合(VS Code extension)に落とし込む、という大きな方針が前期28版を通して貫かれています。

同じ28版の中には、/rewindのような会話の巻き戻し機能、/usageプラン上限可視化、Ctrl-Gでの外部エディタ編集、auto-background bashのような実行モデル寄りの変更も混ざっており、「ターミナルCLIを単なるチャットフロントから実務ツールへ寄せる」ための作業が、2.0.xの小数点更新の中で淡々と積み上げられていた期間と言えます。

v2.0後期(v2.0.40〜)v2.1.0で本格化するAgent Teams / ネイティブバイナリ化の文脈は、この前期で用意された足場の上に乗っています。

主な変更点(テーマ別)

UIと操作系の刷新

v2.0系の「見た目」はv1から大きく変わりました。v2.0.0でアプリ全体の配色・レンダリングが更新され、v2.0.10ではターミナルレンダラが書き直しされて「buttery smooth」と表現される滑らかさに。VS Code拡張はネイティブ実装として投入され、v2.0.5以降もIMEのEnter誤送信、ドラッグ&ドロップ、キーボードショートカットとフォーカス周りが順次整備されていきます。

CLI側は、Ctrl-R履歴検索Ctrl-Gで外部エディタに飛ぶ、bashモードでのTab補完@メンションによるMCPサーバ切り替えなど、エディタ使いの読者が求めるキーバインドが一気に揃った印象です。

拡張ポイントの三層化 — Plugin / Skills / Subagent

前期の一番の骨子が、拡張ポイントが3層入ったことです。

  • v2.0.12 Plugin System: /plugin install /plugin marketplaceでMarketplaceから配布される拡張を導入。commands / agents / hooks / MCP serversをまとめてパッケージ化できる枠組み
  • v2.0.17 Explore subagent: Haikuで動く、コードベース探索専用のsubagent。メインセッションの文脈消費を抑える役割
  • v2.0.20 Claude Skills: プロジェクト内外に配置した「手順書付きの能力単位」を、Claudeが必要に応じて呼び出せる仕組み

三者は重なりつつ役割が違います。Pluginは配布と導入のパッケージング層、Subagentは実行時の文脈分離、Skillsは手順を与える知識層、という分業で、v2後期〜v2.1系で頻出するワークフロー(exploreで探索 → skillで書式統一 → pluginで社内標準化)の下地がここで揃いました。

モデル選択とデフォルトの整理

v2.0.0でSonnet 4.5を既定モデルとした上で、v2.0.1ではBedrock/Vertexでの既定切り替えをスキップ(3PはAWS/GCP側のモデルID配信の都合で遅れる運用)、v2.0.8でBedrockの既定をglobal.anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0に更新。v2.0.17でHaiku 4.5がモデルセレクタに追加されました。

注目は同じv2.0.17の「Haiku 4.5はplanモードではSonnetを、executionではHaikuを使う(SonnetPlan)」という挙動で、計画と実行でモデルを使い分けるという設計方針が初めて明文化されています。v2.0.21でProユーザ向けにもHaiku 4.5が開放され、v2.0.28ではsubagentがモデルを動的に選べるようになって、Plan subagent(v2.0.28)との組み合わせで「planはSonnet、道具的なexecはHaiku」というモデル配分が操作可能になりました。

セキュリティ・サンドボックス・権限

運用の引き締めも前期の太い線です。v2.0.24でLinux/MacのBashTool向けにSandbox Modeが投入され、v2.0.30でallowUnsandboxedCommandsによってpolicy層でdangerouslyDisableSandboxエスケープを封じる設定が追加されました。同じv2.0.30には、カスタムagent定義にdisallowedToolsを書けるようになる変更もあり、「許可を足す」だけでなく「明示的に塞ぐ」方向の語彙が揃っています。

権限プロンプト自体もv2.0.27で新UIに差し替えられ、permission周りはv2.0系前半で見た目・内部モデル・policyの三方向から同時に触られました。

SDKとhooksの互換整理

SDK側はv2.0.0で「Claude Code SDKはClaude Agent SDKに改称」というアナウンスが入り、v2.0.25でレガシーSDKエントリポイントを削除、移行先が@anthropic-ai/claude-agent-sdkであると明示されました。Hooks側はv2.0.0でtool_use id不整合の誤検知を削減、v2.0.10ではPreToolUseフックがtoolの入力自体を書き換えられるようになり、Hookの表現力が一段増しています。

エンタープライズ・3Pプロバイダ対応

Bedrock / Vertexの既定モデル切替の遅延(v2.0.1 / v2.0.8)、v2.0.22でエンタープライズ管理のMCP allowlist/denylist、v2.0.31でVertexのWeb Search対応。v2.0.24ではBedrockのawsAuthRefresh出力表示も入っており、SaaS既定と3P既定のズレを詰める作業が毎週のように刻まれています。

特筆すべき版ピックアップ

v2.0.0 — v2系の原点

アプリ全体のリペイント、VS Code拡張、/rewind/usage、Ctrl-R、Tabでのthinkingトグル、SDK改称、--agentsフラグ、とメジャーに相応しい詰め合わせ。v2以降の会話設計(plan / execution / rewind / subagent)の語彙はこの1本で出揃っています。

v2.0.12 — Plugin Systemリリース

/plugin install /plugin marketplace /plugin validateなどPluginコマンド群が一気に追加され、リポジトリレベルのextraKnownMarketplaces設定でチーム配布ができるようになった回。前期で最も「新機能集合」の色が濃い版で、公式ブログ記事(anthropic.com/news/claude-code-plugins)とドキュメント公開も同じタイミングで行われています。

v2.0.17 — Haiku 4.5とExplore subagent

モデルセレクタにHaiku 4.5を追加し、Explore subagent(Haikuで動くコードベース探索役)を投入。SonnetPlan(plan=Sonnet / exec=Haiku)の既定化もここで始まっており、v2系のモデル混成運用の原型になった版です。

v2.0.20 — Claude Skills対応

たった1行、「Added support for Claude Skills」のみ。短い変更行ですが、v2後期から本メディアで何度も触れる「Skill」という単位の最初の公式対応版で、Skill作者にとっては記念碑的な版です。

v2.0.30 — 権限・サンドボックスの仕上げ回

変更点16件の大きめリリース。allowUnsandboxedCommandsサンドボックスのエスケープを塞ぐ設定、custom agentのdisallowedToolsprompt-based stop hooksoutput stylesの一時deprecation(v2.0.32でコミュニティフィードバックを受けて復活)、MCP周りの細かな修正など、運用統制の比重が高い版です。

全28版の早見表

バージョン主要な変更
2.0.0VS Code拡張、/rewind/usage、Ctrl-R、SDK改称
2.0.1Bedrock/Vertexの既定モデル切替をスキップ
2.0.5IME Enter誤送信修正、OAuth 401、SDK replay
2.0.8Bedrock既定Sonnet 4-5更新、D&D、.claude.json廃止項目整理
2.0.9bash backgrounding回帰バグ修正
2.0.10ターミナルレンダラ書き直し、@メンションMCP切替、PreToolUseフック強化
2.0.11system prompt 1.4kトークン削減、IDEフォーカス修正
2.0.12Plugin Systemリリース
2.0.13ネイティブビルドでの/plugin修正
2.0.14MCP @メンション、ultrathinkトグル、Plugins UI磨き
2.0.15resume / -p時のファイル再読込バグ修正
2.0.17Haiku 4.5追加、Explore subagent
2.0.19長時間bashの自動バックグラウンド化
2.0.20Claude Skills対応
2.0.21MCP structuredContent、interactive question tool
2.0.22enterprise MCP allowlist/denylist
2.0.24Sandbox Mode(Linux/Mac)、Web→CLI teleport
2.0.25レガシーSDKエントリポイント削除
2.0.27権限プロンプト新UI、resume検索
2.0.28Plan subagent、subagentモデル動的選択、--max-budget-usd
2.0.30allowUnsandboxedCommandsdisallowedTools、output styles一時deprecate
2.0.31Windows shift+tab、Vertex Web Search、plugin uninstall修正
2.0.32output styles復活、companyAnnouncements
2.0.33ネイティブbinary起動高速化、claude doctor修正
2.0.34Rust製ファジーファインダ、MCP OAuth無限ループ修正
2.0.35VS Codeフォント設定追従、CLAUDE_CODE_EXIT_AFTER_STOP_DELAY
2.0.36DISABLE_AUTOUPDATER、キューメッセージ誤実行修正
2.0.37Notificationフックmatcher、keep-coding-instructions

v1 → v2への進化で何が変わったか

v1系のClaude CodeはCLIの対話体験を軸にした単一プロセス的な道具でしたが、v2前期でその輪郭は明確に変わりました。変化は3つに整理できそうです。

1. 「会話の中の巻き戻し」が一級市民になった v2.0.0の/rewindは、v1まで「会話ログを手動で切る」「新規セッションを立ち上げる」で対処していた誤操作からの復帰を、コマンド1つで行える体験に変えました。/usageでプラン上限を見せる、Tabでthinkingをstickyに切り替える、など「セッションを壊さずに調整する」方向の操作が増えたのが前期全体の通奏低音です。

2. 「拡張は3層で入れる」が既定路線になった Plugin(配布) / Subagent(実行分離) / Skills(知識)の三層が、前期の3ヶ月ほどで順に入りました。v1では「Hooksでなんとか接続する」「CLAUDE.mdに手順を書いて読ませる」と素朴に運用していた部分が、v2では役割ごとに専用の拡張ポイントを持つ形に整理されたと読めます。これにより、後期のAgent Teamsや/loopのような同時並行・定期実行系の機能が、素直に乗る土台ができました。

3. 「モデルは混ぜて使う」が前提になった Sonnet 4.5既定化、Haiku 4.5追加、SonnetPlan、subagentの動的モデル選択、--max-budget-usdと、モデルを単一で選ぶ時代は終わりにかかっているのが前期の変化です。planとexecでモデルを変える、subagentには軽いモデルを割り当てる、予算で上限を切る、というモデル配分の語彙が揃い、v2.1系以降のネイティブバイナリ化・Agent Teamsにつながっていきます。

総じてv2.0前期は、「派手な1機能」ではなく設計の語彙を足すタイプの変更が密集した期間でした。単体のchangelogは短く見えても、並べて読むとv2という設計に必要な部品を揃える作業が連続していたことが分かります。

まとめ

  • v2系の拡張3層(Plugin / Subagent / Skills)が、わずか1ヶ月半で順に出揃った: v2.0.12 → v2.0.17 → v2.0.20
  • モデル混成運用の語彙(Sonnet既定 / Haiku追加 / SonnetPlan / 動的モデル選択 / --max-budget-usd)が揃った: 「モデルを単一で選ぶ時代」が終わった
  • Sandbox Mode / disallowedTools / allowUnsandboxedCommandsで運用統制の語彙が確立: 「許可を足す」だけでなく「明示的に塞ぐ」
  • 「Plugin(v2.0.12) / Haiku 4.5 + Explore(v2.0.17) / Skills(v2.0.20) / Sandbox(v2.0.24) / 権限仕上げ(v2.0.30)」の5つを押さえれば、この期間の輪郭はかなり掴める

v2後期以降に本格化するAgent Teams・ネイティブバイナリ化・Web→CLI teleportのようなより重い機能が乗る下地は、この28版で整いました。

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