Claude Code v2.1.45 — Sonnet 4.6対応と、複数クラウド環境でのAgent Teams修正
Claude Code v2.1.45はClaude Sonnet 4.6対応とBedrock/Vertex/FoundryでのAgent Teams修正が中心。SDKのレートリミット型公開やspinnerTipsOverrideなど運用基盤の強化を含む版です。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.45は、最新モデル対応とエンタープライズ向けマルチエージェント運用の足元を同時に整えた版です。
- Claude Sonnet 4.6を選択肢として利用可能(
/model、--model、settings.json、subagent定義などモデル文字列を取るあらゆる場所で指定可能) - Bedrock / Vertex / Foundry経由でAgent Teamsのteammateが起動できるように(APIプロバイダ環境変数がtmux子プロセスに伝播しない問題を修正)
- SDKに
SDKRateLimitInfo/SDKRateLimitEvent型を追加し、利用率・リセット時刻・超過情報をSDK consumerが型付きイベントで受け取れるように
Sonnet 4.6対応が見出し的な変更ですが、実務的な重みはAgent Teamsのマルチクラウド対応修正にあります。BedrockやVertex経由でClaude Codeを使っていてAgent Teamsを試そうとしていたチームは、本版で「teammateだけが落ちる」状態から抜けられます。
あなたの開発フローはどう変わるか
Bedrock / Vertex / Foundry経由でAgent Teamsを試したいチーム
Agent TeamsはCLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1で有効化するexperimental機能で、複数のClaudeセッションをteammateとして協調させます。teammateの実体はtmuxセッション上で起動される別プロセスのClaude Codeですが、本版以前は親プロセスのAPIプロバイダ環境変数(CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1等)が子プロセスに伝播せず、teammateだけがデフォルトを掴んで失敗していました。本版でこの伝播が修正され、エンタープライズ環境のPoCを止めていたボトルネックが解けます。
SDKでClaude Codeを組み込んでいる開発者
SDKRateLimitInfoとSDKRateLimitEventが型として公開され、レートリミット状態をイベントで受け取れるようになります。これまで例外捕捉や経験則で扱う領域だったため、残りバジェットに応じて挙動を変えるエージェントを素直に書けるようになります。外部ダッシュボードや監視に利用率・リセット時刻・超過情報を流す設計の選択肢が増えます。
Sonnet 4.6で動かしたいユーザー
/modelからSonnet 4.6を選択できるようになります。モデル比較や日常運用でモデル切り替えを行う開発者には選択肢が広がる版です。
長時間セッションを回す運用
シェルコマンドの大量出力でRSSが青天井に増えていた挙動が是正され、起動時の統計キャッシュ向けセッション履歴eager loadが撤廃されました。常駐させて1日Claude Codeを回す使い方でじわじわ効きます。
プラグイン / skillを開発中の人
プラグイン由来のコマンド・エージェント・フックが、インストール直後に再起動なしで有効化されるようになります。開発フィードバックループが短くなる類の修正です。
主な変更点
新機能・追加
- Claude Sonnet 4.6サポート: 最新Sonnetモデルが選択肢に追加。モデル指定が文字列で通せる場所すべてで利用可能(モデル切り替え運用の選択肢拡大)
--add-dir配下のenabledPlugins/extraKnownMarketplaces読み込み: マルチプロジェクトを束ねて1セッションで扱う場合に効く(プラグイン設定の射程が広がる)spinnerTipsOverride設定: スピナー下のヒント文字列を独自配列で上書き、excludeDefault: trueで完全置換も可能(社内向けカスタマイズに有効)- SDKに
SDKRateLimitInfo/SDKRateLimitEvent型を追加: 利用率・リセット時刻・超過情報を型付きイベントで取得(外部監視に流しやすくなる)
バグ修正
- Agent TeamsのteammateがBedrock / Vertex / Foundryで失敗していた問題を修正(#23561、tmux子プロセスへのAPIプロバイダ環境変数伝播):エンタープライズ向けマルチクラウド検証に効く
- macOSサンドボックスの
operation not permitted(#21654、ユーザー個別tempディレクトリ参照):macOSサンドボックス運用ユーザーに効く - Taskツール(バックグラウンドエージェント)が完了時に
ReferenceErrorでクラッシュ(#22087):Task活用ユーザーに効く - 画像貼り付け後にオートコンプリート候補がEnterで確定しない問題:画像入力を併用するワークフローに効く
- サブエージェントが呼び出したskillが、コンテキスト圧縮後にメインセッションへ混入する問題:長時間セッションでのコンテキスト汚染を防ぐ
.claude.json.backupが起動のたびに増殖する問題:長期間使用環境のディスク消費抑制- プラグイン由来のコマンド・エージェント・フックが、インストール直後に再起動なしで利用できる:プラグイン開発者のDX向上
改善
- 起動パフォーマンス向上(統計キャッシュ向けのセッション履歴eager loadを撤廃)
- シェルコマンド大量出力時のRSS膨張を是正(青天井の増加を抑制)
- 折りたたみ表示中のread / searchグループに、処理中の現在ファイル / 検索パターンを表示
- [VSCode]権限付与の選択先(project / user / session)がセッション間で記憶される
マルチクラウドAgent Teamsが実運用に乗った転換点
15項目のうち最も影響範囲の広い変更は、Agent Teamsのマルチクラウド対応修正です。Agent Teamsは複数のClaudeセッションをteammateとして協調させる枠組みで、teammateの実体はtmuxセッション上で起動される別プロセスのClaude Codeです。
本版以前は、APIプロバイダ選択用の環境変数(CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1、CLAUDE_CODE_USE_VERTEX=1等)がtmux-spawnedプロセスへ伝播していなかったため、親セッションがBedrock/Vertex/Foundryを向いていてもteammateだけがデフォルト(Anthropic直APIまたはログインアカウント)を掴んで失敗していました。
本版でこれが修正され、親セッションと同じプロバイダ・同じ認証方式でteammateが起動するようになります。これは単なる1バグフィックスというより、Agent Teamsをエンタープライズ環境で検証する導線が初めて通った変更と読めます。Bedrock / Vertex / Foundry利用は金融・製薬・行政など審査が厳しいセクターで採用されやすく、PoC段階にすら乗れていなかった環境にとっては、この1点のために更新する価値があります。
並行して入っているSDKRateLimitEvent型の追加、プラグイン由来コマンドの即時有効化と合わせると、本版はClaude Codeを「個人の対話ツール」から「プログラム可能なマルチエージェント基盤」へ寄せる方向の改善が並んでいます。次のv2.1.47が68項目の整備リリースに膨れることを踏まえると、v2.1.45は整地リリースの前段として足元を揃えた版と位置付けられます。
まとめ
- Bedrock / Vertex / Foundryチームの場合: Agent Teamsのteammate起動不能が解消する更新価値があります
- SDK利用者は推奨:
SDKRateLimitEvent型が型付きで利用可能に - Sonnet 4.6を試したい場合は推奨: モデル切り替えの選択肢が広がる
- 長時間セッション運用は推奨: 起動短縮 + シェル出力RSS是正がじわじわ効く
- プラグイン / skill開発者は推奨: 再起動なしの反映でDXが改善
直前のv2.1.43が小粒な調整版だったのに対し、本版はSonnet 4.6対応と運用基盤強化が並んだ実務的に意味のある版です。直後のv2.1.46でclaude.ai connector共有が入り、続くv2.1.47で整備リリースが来る流れを考えると、本版以降を取り込んでおくとv2.1系後半の改善を継続的に受け取りやすくなります。
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