Claude Code v2.1.46 — Claude.aiに登録した連携サーバがClaude Codeでも使えるようになった転換点
Claude Code v2.1.46はclaude.ai側で設定したMCP connectorをClaude Codeでもそのまま使えるようにする統合版。macOSのターミナル切断時のorphanedプロセス修正と合わせて2項目の小粒パッチですが、connector共有はMCPエコシステムの転換点となる変更です。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.46は小粒パッチですが、内容は性格が違います。
- claude.ai側に登録したMCP connectorを、Claude Codeでも追加設定なしに使えるようになった(WebとターミナルのMCP設定が一本化される転換点)
- macOSでターミナルを切断したあと残り続けるClaude Codeプロセスを掃除する修正(長時間運用で気付かないうちに孤児プロセスが積み上がる問題の解消)
本版の重みは前者にあります。これまでclaude.aiのチャット側にNotion / Google Drive / GitHubなどをconnectorとして繋いでいても、Claude Code側では別途 .mcp.json を書き起こす必要がありました。v2.1.46以降、ログイン済みのclaude.aiアカウントに紐づくconnectorはCLI側で自動的に有効になるため、設定が一画面に集約されます。
あなたの開発フローはどう変わるか
claude.aiとClaude Codeを併用しているユーザー
普段claude.aiのチャットでNotion / Drive / Slackなどを使っている場合、Claude Codeを開いた瞬間にそれらが /mcp コマンドで一覧に出てくるようになります。
claude
# 起動後
/mcp一覧にはclaude.ai由来であることを示すindicatorが表示され、「ブラウザ側で繋いだはずのSaaSがCLIからも引ける」状態が、ログインさえ通っていれば成立します。
チームでの導入
Team / Enterpriseプランでは、adminが claude.ai/customize/connectors で組織共有connectorを追加すれば、開発者全員のClaude Codeに同じconnectorが伝播します。.mcp.jsonの配布や個人セットアップが不要になり、「全員に同じMCP構成を渡す」運用コストが下がるのが実利です。
競合する設定がある場合の挙動
Claude Code側に .mcp.json で同じURLを持つMCPサーバーを既に書いてある場合、ローカル設定がclaude.ai connectorより優先される仕様です。/mcp 一覧ではconnectorがhiddenとして表示され、ローカル設定を消したい場合の案内が出ます。同URLの二重接続でカウントを浪費せずに済む設計になっています。
claude.ai connectorを使いたくないとき
組織のセキュリティポリシーでclaude.ai側のconnectorをClaude Codeに流したくないケースもあります。その場合は環境変数で機能を完全に切れます。
export ENABLE_CLAUDEAI_MCP_SERVERS=false
claude設定画面ではなく環境変数で制御できるので、CIランナーやヘッドレス実行環境でだけ無効にする運用がしやすい形です。
主な変更点
主な変更点を、ユーザー視点での意味付きで並べます。
1. claude.ai connectorのClaude Code側自動有効化
Added support for using claude.ai MCP connectors in Claude Code
v2.1.45までは、Claude CodeのMCPは以下のいずれかで設定する必要がありました。
claude mcp addコマンドでCLI側に登録- プロジェクト直下の
.mcp.jsonをチームで共有 - ユーザーホームの
~/.claude.jsonに書く - プラグイン経由で配布
これに5番目の経路として「claude.aiに登録したconnector」が加わった形になります。Claude Codeがclaude.aiアカウントでログイン済みであれば、ブラウザ側で繋いだMCPサーバーがCLI側に流れてきます。
設定の場所は同じ画面のままで、Claude Codeがclaude.aiを「上流のMCP設定リポジトリ」として読みに行く挙動が増えたと理解するのが正確です。/mcp 一覧では各サーバーの出処が表示されるので、「これはブラウザ由来か、ローカル .mcp.json 由来か」を取り違えにくい設計になっています。
2. macOSターミナル切断後のorphanedプロセス修正
Fixed orphaned CC processes after terminal disconnect on macOS
macOSで iTerm2 / Terminal.appを閉じたとき、SSHを切ったとき、あるいはsleep復帰時に、Claude Code (cc) のプロセスがバックグラウンドで残り続けるケースがありました。長期間使っていると ps aux | grep cc で複数のorphanが並ぶ状態になり、メモリやファイルディスクリプタを浪費します。
v2.1.46ではterminal disconnectを検知してgraceful shutdownを走らせる処理が入り、孤児プロセスが残らなくなります。Linux / WSLは別経路で先に修正済みのため、本版でmacOSが追いついた格好です。
直前v2.1.45・直後v2.1.49と並べたMCP周りの流れ
並べると、v2.1.46 〜 v2.1.50の5版でMCPの運用面が連続的に整備されていることが見えてきます。connector共有(v2.1.46) → OAuthの堅牢化(v2.1.49) → ワークツリー隔離(v2.1.49 / v2.1.50)という順序は、「MCPを業務で常用するときに刺さる箇所」をひとつずつ潰していく流れと読めます。
connector共有は単独でも便利ですが、v2.1.49のOAuth step-upと組み合わさって初めて、組織配布のMCPをCLIで安全に使うシナリオが完成します。v2.1.46を踏み台と位置付けると、以後のMCP系変更の意味が立体的に理解しやすくなります。
まとめ
v2.1.46はchangelog 2行の小粒パッチに見えて、claude.aiとClaude CodeのMCP設定が初めて統合された記念すべき版です。claude.aiを普段使いしている開発者は、本版以降、ブラウザで繋いだNotion / Drive / SlackなどをそのままCLIで叩ける状態になります。Team / Enterpriseのadminは、個人別の .mcp.json 配布から解放され、connectorを一箇所で管理できる体制に移行できる版でもあります。macOSのorphanプロセス修正も同時に入っているため、MCP連携を運用しているなら、本版以降をベースラインに据える選択肢があります。
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