Claude Codeでよくあるエラー10選 — 起動失敗から認証・MCP・権限まで実機で踏みやすい順に対処
Claude Code利用中によく遭遇する10種のエラー(起動失敗 / OAuth / 権限 / MCP / VS Code拡張 / レート上限 / Windows固有 / メモリリーク等)を、実機で踏みやすい順に整理し、各エラーの判定方法と現実的な対処を示します。
はじめに
Claude Codeを業務で使い込んでいると、月に何度かは何らかのエラーに当たります。本記事では、サポート / コミュニティで頻出する10種のエラー を、実機で踏みやすい順に整理し、判定方法と現実的な対処手順を示します。
迷ったら、まずは claude doctor で環境診断、次に claude --version で最新版か確認、さらに claude update でアップデートを試す — これだけで4割以上のエラーは解消します。
1. 起動時に「認証エラー」「Sign in failed」
最も頻出のエラー。原因はいくつかあります。
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| ブラウザが開いて認証画面で401 | Anthropicアカウント未認証 / 期限切れトークン | claude 起動 → ブラウザの再ログイン。トークンは ~/.claude/credentials.json に保存される |
| ログイン後も401が続く | 地域 / プロキシ制限 | IT管理者にAnthropic APIホワイトリスト登録を依頼 |
| 401 + Mantle経由 | x-api-key ヘッダ欠落(v2.1.131修正) | claude update でv2.1.131以降にする |
FreeプランではClaude Codeは起動できません。Pro / Max / Team / Enterpriseいずれかのサブスクリプション、またはConsole のAPI keyが必要です。利用条件はClaude Code完全ガイドに整理しています。
2. WindowsでVS Code拡張が起動しない / activate failed
Windows + VS Code拡張 + 特定バージョン(v2.1.129系)で発生していたバグです。createRequire ポリフィルがバンドルSDK内のビルドパスをハードコードしていた問題で、v2.1.131で修正されました。
claude update
# v2.1.131 以降になっていれば解消該当バージョン以前のままで止まっている場合は、まず claude update を試します。それでも直らない場合は、Claude Code本体を一旦アンインストールしてNative Installで入れ直すと解決することがあります。
3. --resume で「tool_use ids were found without tool_result blocks」
長期セッションを --resume で再開しようとして起動しないエラー。v2.1.85以前に作ったセッションが、それ以降のClaude Codeで再開できなくなる現象が一時的にありました。v2.1.86で旧フォーマットの後方互換が補修されたため、claude update で解消します。
claude update # v2.1.86 以降にする
claude --resume # セッションを選んで再開それでも該当セッションだけ起動しない場合は、~/.claude/projects/<encoded-cwd>/<session-id>.jsonl が破損している可能性があります。新規セッションは問題なく起動できる、という切り分けで原因を絞り込めます。
4. MCPサーバ(stdio経由)でメモリが10GB+ に膨張
MCPサーバが標準出力にプロトコル外のデータを書き続けると、Claude Code側がそれをバッファし続けてメモリが線形に膨らむバグです。v2.1.132で修正されました。
判定:
ps aux | grep claude # RSS が 5GB+ ならこのバグの疑い対処:
claude updateでv2.1.132以降にする- それでも膨らむ場合は、自前MCPサーバーが
console.logをconsole.errorに直す(stdoutを汚さない) MAX_MCP_OUTPUT_TOKENS環境変数でMCP出力の上限を絞る
詳細はMCP実用ガイドの「権限とセキュリティ」節を参照。
5. SSE/HTTP系MCPサーバが「無限ハング」
接続が応答途中で切れたとき、ツール呼び出しが終わらない現象。v2.1.110で修正されました。claude update でほぼ解消します。
それでもハングする場合はMCPサーバ側のレスポンス形式が壊れている可能性があり、/doctor で重複定義(同じサーバをuser / project / localで別エンドポイント定義している)が無いか確認します。
6. レート上限に頻繁に当たる(Pro / Maxでも)
Proプランで多発する場合はMaxプランへのアップグレードが現実的な解決策です。料金プラン選び方ガイドで利用パターン別の境目を整理しています。
ただし、2026-05-06の利用上限引き上げ発表以降、Pro / Maxの5時間ウィンドウ上限は2倍化されているため、以前より長く使えるはずです。それでも当たる場合は、Opus 4.7をSonnet 4.6に切り替えると上限の扱いが変わります。
/model claude-sonnet-4-67. Bashツールが「サンドボックス遮断」エラー
Sandboxed Bash Tool有効環境(macOS Seatbelt / Linux Bubblewrap)で発生します。サンドボックス内では特定のシステム呼び出しが制限されるため、brew install や sudo 系のコマンドは実行できません。
対処:
- 一時的に許可:
claude --permission-mode acceptEditsでサンドボックスを緩める - 恒久的に許可:
.claude/settings.jsonのsandbox.network.allowedDomainssandbox.filesystem.allowReadPathsで個別パスを明示 - そもそもBash Sandboxを無効化:
sandbox.bash: false
設計思想はClaude Codeサンドボックス設計で詳しく扱っています。
8. /doctor で「LSP did not respond in time」
重い言語サーバー(rust-analyzer / gopls / TypeScript Language Server)が冷えた状態から起動するときに出る警告。モノレポの初回起動で踏みやすい現象です。
対処:
{
"lsp": {
"startupTimeout": 60000
}
}startupTimeout の指定はv2.1.50で導入されました。デフォルトの数秒から60秒に伸ばすと、初回起動の安定度が大きく上がります。
9. メモリリーク(長時間セッションでRSSが増え続ける)
Claude Codeの長時間セッション(日をまたぐインタラクティブ運用 / Agent Teams大量並列)でRSSが増え続ける現象。これまでに以下のリリースで複数のリークが修正されています。
- v2.1.50: TaskOutput残留 / CircularBuffer未解放 / shell ChildProcess / LSP diagnosticほか7種
- v2.1.69: 6系統のメモリリーク一掃(103項目の超大型メンテ)
- v2.1.116: 起動・再開・MCP接続のメモリ使用量を67% 削減
- v2.1.121: 多GB級のメモリリーク3件解消
claude update で最新版にするだけで多くのケースは解消します。それでも増え続ける場合は、再現できる最小ケースを切り出してGitHubのanthropics/claude-code Issues に報告するのが有効です。
10. .claude/settings.json を編集しても反映されない
設定キーが間違っている / 配置場所が間違っている、の2パターンが大半です。
判定:
claude doctor # 設定ファイルの認識状況を表示
cat ~/.claude/settings.json # ユーザーレベル設定
cat .claude/settings.json # プロジェクトレベル設定対処:
- スキーマエラーは
claude doctorで検出される - 設定キーの一覧はClaude Code設定完全ガイドで網羅
~/.claude.jsonにしか入らない設定(autoConnectIde等)をsettings.jsonに書いてもエラーにならず無視されるので注意- Managed Settings(Enterprise)がuser / projectの値を上書きする場合がある
デバッグの一般的な手順
エラーの原因が分からないとき、以下の順で切り分けると当たりやすいです。
claude doctor: 環境全体を診断、警告 / エラーがあれば表示claude --version+claude update: 最新版に揃える(過去のバグが直っている可能性が高い)~/.claude/cache/changelog.mdまたは公式changelog で関連バージョンを検索:症状を直したリリースが見つかることが多いclaude --bareで最小ランタイムを試す:Skills / Hooks / MCPの影響を切り分け/clear+/compactでセッション状態をリセット- CLAUDE.mdの読み込みを止める:
CLAUDE_CODE_SIMPLE=1 claudeで素の状態に戻す - それでも解消しない:最小再現ケースを作ってGitHub Issuesに報告
まとめ
| エラー番号 | 対処 |
|---|---|
| 1. 認証 | プラン確認 / 再ログイン / プロキシ確認 |
| 2. Windows VS Code拡張 | claude update(v2.1.131以降) |
3. --resume 互換 | claude update(v2.1.86以降) |
| 4. MCPメモリ膨張 | claude update(v2.1.132以降)+ MCPサーバー側stderr修正 |
| 5. SSE/HTTP MCPハング | claude update(v2.1.110以降) |
| 6. レート上限 | Maxプランへ / モデル変更 |
| 7. サンドボックス遮断 | permission-mode 緩和 / 設定で許可 |
| 8. LSPタイムアウト | lsp.startupTimeout を60秒に |
| 9. メモリリーク | claude update(複数リリースで修正) |
| 10. 設定が反映されない | claude doctor / 配置場所確認 |
ほぼすべてのエラーは「claude doctor → claude update → 関連バージョンのchangelog確認」の3ステップで対処方針が立ちます。Claude Codeは更新頻度が高い(週に複数回のリリース)ため、遭遇したエラーは過去のリリースで既に修正されている確率が経験的に最も高いです。
エラー対処を体系的に減らすには、CI連携と組み合わせたClaude CodeをGitHub Actionsに組み込む実用ガイド、設定面はClaude Code設定完全ガイド、セキュリティ面はClaude Codeセキュリティ・権限ガイドを併読してください。
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