Claude Code v2.1.121 — MCPの常時ロードとプラグインprune、メモリリーク3件修正
Claude Code v2.1.121はalwaysLoad MCPオプションと/skillsフィルタ検索を追加。多GB級のメモリリーク3件と--resumeクラッシュ系の不具合を一掃した運用安定化リリースです。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.121は、MCPサーバ・プラグイン・Skillsの「積み増しすぎたとき」を捌く運用機能と、長時間稼働で蓄積していたメモリリーク3件をまとめて解消する版です。新機能19件 / 修正17件のうち、複数GB級のメモリリークを含む点で運用影響が大きい構成になっています。
- 常用するMCPツールを「常時ロード」できるようになった:
alwaysLoad: trueをMCPサーバ設定に書くと、tool-searchの遅延ロードを飛ばして起動時から手元に置ける - 使われなくなったプラグイン依存を一括掃除できるようになった: 新サブコマンド
claude plugin pruneとplugin uninstall --pruneで、孤児になったauto-installed依存を畳める - 長時間運用で起きていた多GB級のメモリリーク3件が止まった: 多数画像処理セッション、
/usageの大規模履歴、長時間ツールのprogressイベント不在経路の3経路が直り、常駐運用のリソース食い潰しが解消
直前のv2.1.120がfindのFD枯渇修正でホストレベルの安定性を確保した版だったのに対し、本版はメモリ・セッション復帰・拡張グラフ管理という、長期運用で蓄積する種類のハマりに手を入れた位置づけです。
あなたの開発フローはどう変わるか
常駐運用 / 多数画像 / 大規模履歴を抱えるユーザー
長時間立ち上げっぱなしで使うチームでは、本版のメモリリーク修正が効きます。具体的には3経路で多GB級のリークが止まります。
- 多数の画像を扱うセッション: RSSが複数GBまで膨らむ問題
- 大規模なtranscript履歴を抱えたマシンでの
/usage: 最大~2GBまでリーク - 長時間ツールがclear progressイベントを出さない経路
該当する環境では、本版以降が「常駐させたまま使える」ベースラインになります。--resumeの起動クラッシュや、unclean shutdownで破損したtranscript行で復帰失敗する問題も合わせて修正されており、長時間 / 大規模セッションを再開する運用ほど恩恵が大きいです。
MCPサーバを多数登録しているチーム
本版でalwaysLoad: trueをMCPサーバ設定に書けるようになりました。Claude Codeのtool-searchは登録ツールが増えるとコンテキスト消費を抑えるために必要なツールだけ後から読み込む構造ですが、alwaysLoadを付けたサーバは起動時から全ツールが手元にあります。
{
"mcpServers": {
"internal-rag": {
"command": "node",
"args": ["./mcp/rag-server.js"],
"alwaysLoad": true
}
}
}副作用としてコンテキストは消費するため、毎回ほぼ確実に呼ぶサーバ(社内RAG / Slack / GitHub等の常駐型)に絞って付けるのが現実的です。tool-searchのdeferral構造は維持したまま、「常時積んでおく余地」を残す柔軟性が加わったと整理できます。
プラグインを多用するチーム
新サブコマンドclaude plugin pruneが、auto-installedされた後に依存元が削除されて孤児になっているプラグイン依存を除去します。plugin uninstall --pruneで連鎖削除も可能です。
v2.1.117の自動依存解決、v2.1.119のversion制約auto-updateに続く流れで、プラグイン依存グラフのライフサイクル全体に手が入った形です。プラグインを能動的に積み増し / 引き算で管理する運用が現実的になります。
Hooksでツール出力を加工したいチーム
PostToolUse HooksがhookSpecificOutput.updatedToolOutputでツール出力そのものを置き換えられるようになりました。これまでMCPツール限定だった機能が、本版からすべてのツールに対して適用できます。Bashの出力から機密情報をマスクする、Writeの出力を整形する、特定パターンに追加メタデータを付ける、といった構成が組めます。
主な変更点
MCPサーバのalwaysLoadオプション
alwaysLoad: trueを指定すると、そのサーバの全ツールがtool-searchのdeferral経路をスキップして起動時から利用可能になります。常駐型MCPの呼び出しレイテンシが下がり、ToolSearchで掴み損ねるケースが減ります。
claude plugin pruneと--pruneカスケード
孤児になったauto-installed依存を削除する新サブコマンドです。plugin uninstall --pruneで依存連鎖を含めた一括削除もできます。
/skillsのフィルタ検索
/skillsにtype-to-filterの検索ボックスが付き、Skillが増えてもスクロールせず目的の項目を選べるようになりました。プロジェクト固有Skillと~/.claudeのテンプレSkillが両方並ぶケースで効きます。
PostToolUse Hooksがツール出力を置き換え可能に
PostToolUseのhookSpecificOutput.updatedToolOutputが、これまでMCP限定だったところから全ツール対象に広がりました。v2.1.119のduration_ms追加と合わせて、Hooksの表現力が連続して上がっています。
フルスクリーンモードの操作改善
毎日触る箇所で効く改善が複数入っています。
- 上にスクロールして読んでいるとき、入力欄に文字を打つと底に戻ってしまう挙動が解消
- ターミナルからはみ出るダイアログを矢印キー / PgUp/PgDn / Home/End / マウスホイールでスクロール可能に
- フルスクリーンで複数行に折り返した長URLは、どの行をクリックしても全体が開く
SDK / claude -pのCLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=1
v2.1.117で外部ビルドのForked subagentsを有効化するフラグが入っていましたが、本版から非対話セッション(SDK / claude -p)でも動くようになりました。CI経路でもfork戦略を使ったバッチ処理が組めます。
--dangerously-skip-permissionsのSkill / Agent / Command書き込み
--dangerously-skip-permissions起動時に.claude/skills/ / .claude/agents/ / .claude/commands/への書き込みプロンプトが出なくなります。Claude Code自身がSkill / Agent / Commandを生成する自動化フローで、毎回プロンプトが挟まる挙動が解消されます。
MCP / 接続まわりの細かい改善
- MCPサーバが起動時のtransient errorを踏んだら最大3回まで自動再試行
- 同一URLのclaude.ai connectorが重複表示ではなく統合される
- Vertex AIがX.509証明書ベースWorkload Identity Federation(mTLS ADC)に対応
LSP / OpenTelemetry / VS Code
- LSP診断サマリがクリック / Ctrl+Oで展開
- SDK
mcp_authenticateがredirectUriに対応 - OTel: LLM request spanに
stop_reason/gen_ai.response.finish_reasons/user_system_prompt(OTEL_LOG_USER_PROMPTSでgating)追加 - [VS Code]音声ディクテーションがClaude Code言語未設定時に
accessibility.voice.speechLanguageを尊重 - [VS Code]
/contextがネイティブのトークン使用量ダイアログを開く
/terminal-setupと起動高速化
/terminal-setupがiTerm2の"Applications in terminal may access clipboard"を有効化(tmux経由でも/copyが動く)- アップグレード後の起動高速化(リリースノート画面からRecent Activityパネルを除去)
- ターミナルタブのセッションタイトルが設定済み
languageで生成
メモリリーク3件 — 多GB級の修正
- 多数画像を処理するセッションでRSSが複数GBまで膨らむ問題
/usageが大規模transcript履歴のあるマシンで最大~2GBリーク- 長時間ツールがclear progressイベントを出さない経路でのリーク
--resume系のクラッシュ修正
- 外部ビルドで
--resumeが起動時に落ちる問題 - 大規模セッションでunclean shutdownにより破損したtranscript行が原因の起動失敗(破損行をスキップする挙動に変更)
- Claudeを起動したディレクトリがセッション中に削除 / 移動されると、Bashツールが永久に使えなくなる問題
3つ目は、worktreeを作っては潰す運用やtempディレクトリで起動するスクリプト経由運用で踏みやすかった種類のバグです。
その他の修正
- Bedrock application inference profile ARNで
thinking.type.enabled is not supportedが出る問題 - Microsoft 365 MCP OAuthが重複 / 未対応
promptパラメータで失敗 - tmux / GNOME Terminal / Windows Terminal / Konsoleで
Ctrl+Lやredraw時のscrollback duplication - claude.ai MCPコネクタが起動時のconnector-list fetchでtransient auth errorを踏むと表示が消える
- Remoteセッションの「Always allow」ルール(built-in tools向け)がworker restartで失われる
NO_PROXYがmanaged settings経由で設定したときにnative buildで全HTTP clientに反映されない- managed settings承認プロンプトが受け入れてもセッションが落ちる
/usageがstale OAuth tokenでrate limited誤表示(自動リフレッシュに変更)settings.jsonの不正なenum値がファイル全体を無効化/usageダイアログのクリッピング(no-flicker mode off時)/focusの「Unknown command」誤表示(フルスクリーンレンダラoff時の有効化案内に変更)- 実行中バイナリが削除された場合のembedded grep / find / rg shell wrapperのフォールバック
- Bashツールの
findのピークfile descriptor使用量を削減
「常駐Claude Code」を支える仕掛けが揃ってきた
v2.1.118から本版までの4リリースを並べると、明確な傾向が見えてきます。
- v2.1.118: MCP OAuth経路の信頼性
- v2.1.119:
/config永続化、CI / Hooks連携 - v2.1.120: Windowsサポート、
findFD枯渇、claude ultrareviewのCLI化 - v2.1.121: メモリリーク3件、
--resumeクラッシュ、プラグインprune、alwaysLoad
「短時間試して終わるツール」ではなく、「長期間立ち上げっぱなし」「CI / 自動化で多段呼び出し」「プラグイン / MCP / Skillが積み上がる」という常駐 / 業務利用を前提にした地ならしが連続しています。
特に本版のalwaysLoadとclaude plugin pruneは、MCP / プラグインを能動的に管理する運用を想定した機能追加です。tool-searchのdeferral構造を持ちつつ「常時積んでおく余地」も残す柔軟性、依存グラフを伸縮できるprune経路 ── どちらも「Claude Codeを社内ツールチェーンに編み込む」段階で必要になる種類の機能です。メモリリーク3件と--resume系修正は、その運用フェーズで実際に踏まれていたであろう問題に対応している証左と見ることもできそうです。
まとめ
- 長時間 / 大規模に使うチーム: メモリリーク3件の修正でリソース食い潰しが止まり、常駐運用のベースラインが整います
--resumeで古いセッションを開いて落ちた経験があるチーム: 破損行スキップ + 起動クラッシュ修正の2段構えで、復帰経路の安定性が上がります- MCP / プラグインを多段運用しているなら検討価値あり:
alwaysLoadとclaude plugin pruneで能動的な構成管理ができる - Hooksで表現力を上げたいなら本版以降: 全ツール対象の出力置き換えが解禁
- v2.1.118〜v2.1.121の4連続が「常駐Claude Code」の基盤整備: まとめて取り込むのが運用ベースラインとして現実的
更新はclaude updateで取得できます。直前のv2.1.120と合わせて、4連続の「土台側を整える」リリースの最終版に位置します。
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