Claude Code v2.1.120 — WindowsでGit Bash不要に、ホスト全体が落ちるfindバグを修正
Claude Code v2.1.120はWindowsでのGit Bash依存を解除し、find実行でmacOS / Linuxホスト全体がクラッシュしていた重大バグを修正した運用安定化リリースです。
⚠️ macOS / Linuxでネイティブビルドを扱うチームで、本リリース以前のバージョンを使っている場合、巨大ディレクトリ走査でホスト全体がクラッシュする経路が残っています。 v2.1.120で塞がれているため、更新を推奨します。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.120は、Windowsサポートの拡張、CI / 自動化向けのコマンド追加、そしてホスト全体を巻き込むレベルの重大バグ修正を含むリリースです。
- WindowsでGit for Windows(Git Bash)が不要に(未インストール時はPowerShellがshellツールとして使われる)
claude ultrareview [target]サブコマンドを追加(/ultrareviewをCI / スクリプトから非対話実行可能、--json出力対応、exit codeで完了 / 失敗を返す)-
Bashツールの
findで巨大ディレクトリツリー走査時にファイルディスクリプタを使い切り、macOS / Linuxホスト全体がクラッシュしていた重大バグを修正 - MCPサーバ(stdio経由)のツール呼び出し中に中断シグナル(SIGINT)としてのEscを押すとサーバ接続全体が閉じてしまうリグレッションを修正(v2.1.105以降の不具合)
直前のv2.1.119が /config 永続化とCI連携拡張で土台側の整理を進めたのに対し、本版はWindowsサポートの一段前進と運用ハマりどころの一掃が中心です。
あなたの開発フローはどう変わるか
Windows開発者(Git Bash未導入)
Windows環境で長く要件として残っていたGit for Windows(Git Bash)依存が解除されました。Git Bashがインストールされていない場合、Claude CodeはPowerShellをshellツールとして使うようになります。
これまでWindows開発者はClaude Codeを試すためにGit for Windowsを別途入れる必要があり、社内ポリシーで追加ソフトウェアの導入に制限がある環境では導入のハードルになっていました。本版以降はWindows + PowerShellの最小構成で動くため、WSLなし / Git Bashなしの素のWindows環境でもClaude Codeが起動します。
CI / GitHub Actionsから自動レビューを回したいチーム
claude ultrareview [target] サブコマンドが追加され、/ultrareview を非対話で実行できるようになりました。挙動は次の通りです。
- 結果をstdoutに出力(
--jsonで生JSON取得) - 完了でexit 0、失敗でexit 1を返す
- 対話セッションを開かず単発で完結
これまでCIから /ultrareview を呼ぶには対話セッションを起動してプロンプトを渡す経路が必要で、扱いが煩雑でした。本版で claude ultrareview <target> という単純なCLIとして呼べるため、PR単位のレビュー実行や、特定ファイルの差分レビューを自動化のステップとして組み込めます。--json でレビュー結果を別ツールに流す経路も組めます。
macOS / Linuxネイティブビルドで巨大リポジトリを扱うチーム
Bashツールの find 実行で、巨大ディレクトリツリー(大規模モノレポ、node_modules 配下のような深い / 広い構造など)を走査するとオープンファイルディスクリプタを使い切り、Claude CodeプロセスだけでなくOS全体がクラッシュしていた経路がありました。本版で塞がれているため、ネイティブビルドを本番運用しているチームでは更新の優先度が高い修正です。
v2.1.117でNative Glob / GrepがBash内蔵化され、bfs / ugrep を直接呼ぶ構成に変わった流れの中で find の呼ばれ方も変化していたはずで、本版はその文脈での安定化と読めます。
MCPを多段で使い、長時間ツールをEscで止めることがある運用
stdio MCPツール呼び出し中にEsc(中断シグナル(SIGINT))を押すと、対象ツールだけでなくMCPサーバ接続そのものが閉じる挙動がv2.1.105以降のリグレッションとして残っていました。長時間動くMCPツールを止めようとしてEscを押した結果、MCPサーバごと再接続が必要になるパターンが本版で解消します。
claude --resume で /rewind を使うユーザー
/rewind などの対話オーバーレイが、claude --resume で起動したセッションでキーボード入力を受け付けない不具合が修正されました。/resume 系のフローで巻き戻しを使う運用はv2.1.116以降で確立してきた使い方なので、本版で実用に乗ります。
Skillをモデルeffortで分岐させたいチーム
Skillのコンテンツ中で ${CLAUDE_EFFORT} を書くと現在のeffortレベルが展開されるようになりました。low のときは素直に処理し、high のときは前提検証を厚くする、といった分岐をSkill側に持たせられます。v2.1.117でPro / MaxのOpus 4.6 / Sonnet 4.6の既定effortが high に上がった流れを踏まえると、effort認識をSkillに持たせるニーズに応える追加です。
gh を多用する自動化
サブプロセス向けに AI_AGENT 環境変数が自動でセットされ、gh などのコマンドがClaude Code経由のリクエストとしてトラフィックを識別 / 帰属できるようになりました。GitHub側のレート制限カウントやアクセスログ上の見え方が整理される、運用観点の地味だが効く改善です。
主な変更点
Windowsサポート
- Git for Windows(Git Bash)が不要に: 未インストール時はPowerShellをshellツールとして使用
CI / 自動化
claude ultrareview [target]サブコマンド追加:/ultrareviewをCI / スクリプトから非対話実行、--json出力対応、exit codeで完了 / 失敗を返す- サブプロセス向けに
AI_AGENT環境変数を自動セット(gh等がClaude Code経由のトラフィックを識別可能)
Skills / Auto mode
- Skillsのコンテンツで
${CLAUDE_EFFORT}を参照可能に(現在のeffortレベルに展開) - Auto modeのdenialメッセージが設定docsにリンク
- Auto-compact in auto modeが誤解を招くトークン値ではなく
auto(小文字、トークン数なし)で表示 - auto mode opt-inが既存スキル / agent / desktop appを持っているユーザーには関連spinner tipを非表示
Plugin / 起動 / 表示
claude plugin validateがmarketplace.json直下の$schema/version/description、plugin.json直下の$schemaを受け入れるように- 多数のclaude.ai connectorを未認可で抱えているときの起動が高速化
- ターミナルがarrow keysを送ってくる場合に「PgUp/PgDnでスクロール」ヒントを表示
修正(重大度高)
- Bashツールの
findが巨大ディレクトリツリーでFDを使い切り、macOS / Linuxホスト全体をクラッシュさせていた問題を修正(ネイティブビルド対象) -
DISABLE_TELEMETRY/CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFICがAPI / enterpriseユーザーの使用量メトリクステレメトリを抑制できていなかった問題を修正
修正(MCP / Resume / Auto mode)
- MCPサーバ(stdio経由)のツール呼び出し中にEscを押すとサーバ接続全体が閉じる(v2.1.105以降のリグレッション)問題を修正
claude --resumeで起動したセッションで/rewind等の対話オーバーレイがキーボード入力に反応しない問題を修正- auto modeでpipe + redirectを含むマルチラインBashコマンドが「Dangerous rm operation」と誤判定される問題を修正
修正(表示 / 入力 / Plugin)
- 非フルスクリーンモードでターミナルスクロールバックがリサイズ / ダイアログdismiss / 長セッションで重複する問題を修正
- フルスクリーンで長い選択メニューがターミナル下にクリップ、フォーカス中の選択肢が画面外に出る問題を修正
- Writeツール出力で「+N lines」をクリックすると展開ではなく折り畳まれる(フルスクリーン)問題を修正
- スラッシュコマンドピッカーが入力中にジャンプする問題と、ハイライトを連続部分文字列にだけ青色マッチさせる改善
/pluginマーケットプレイスが未対応source形式のエントリ1つで全体ロードに失敗する問題を、エントリ単位の表示 + インストール時の更新案内に変更- VS Code:
/usageがプレーンテキストではなくネイティブ「Account & Usage」ダイアログを開くように - VS Code: 音声ディクテーションが
~/.claude/settings.jsonのlanguage設定を尊重
Windowsサポートはここで企業導入のラインに乗る
本版のWindows対応は機能追加というより、企業環境で導入の前提条件をクリアする変更です。Git Bash依存が外れた意味は次の3点で整理できます。
| 観点 | これまで | v2.1.120以降 |
|---|---|---|
| 必要追加ソフト | Git for Windows(Git Bash) | なし(Windows + PowerShellのみ) |
| 社内ポリシー審査 | Git for Windowsの追加審査が必要 | OS標準コンポーネントで完結 |
| 試用までの導線 | 別途インストール手順を踏む | Claude Codeのinstall 1本 |
社内のセキュリティ部門が「追加ソフトウェアの持ち込み審査」を厳格に運用している組織では、Git Bashの社内承認待ちがClaude Code導入のクリティカルパスになっていました。本版以降はOS同梱のPowerShellをshellツールとして使うため、審査対象がClaude Code本体だけに収束します。Windowsを主開発機としているチームに展開する際の摩擦が、ここで一段下がります。
find FD枯渇修正が運用に持つ意味
修正セクションで一番注意して見ておきたいのが、Bashツールの find 実行によるFD枯渇修正です。Claude Codeプロセスだけが落ちるのではなく、OS全体が影響を受ける深刻度で、巨大モノレポや node_modules 配下のような深い / 広いディレクトリ構造を扱う構成で被害が出やすい経路でした。
v2.1.117でGlob / GrepがBash内蔵の bfs / ugrep に置き換わって以降、find の呼ばれ方とピーク時FD使用量が変化していました。本版でその経路を塞ぎ、後続のv2.1.121でも find のピークFD使用量を削減する追加改善が入る予定で、Bashツール経由の探索系の安定化が連続的に進んでいる流れです。
まとめ
- macOS / Linuxネイティブビルドで本番運用しているチーム: ホスト全体を巻き込む
findのFD枯渇クラッシュが解消する版 DISABLE_TELEMETRYで抑制してきたAPI / Enterpriseユーザー: 抑制が効いていなかった経路の修正が入る- Windowsユーザー: Git for Windowsなしで動くため、最小構成で試せる
- CI / 自動化でClaude Codeを回しているチーム:
claude ultrareviewで非対話 + JSON出力が組める - MCP多段構成でEscを頻繁に押すチーム: stdio MCP接続が落ちるリグレッションが直る
派手な機能追加より、日常運用での「落ちる / 詰まる」を一掃した版です。次のv2.1.121では alwaysLoad MCPオプション、claude plugin prune、/skills フィルタ検索など、構成管理側の機能追加が続きます。
関連する記事
Claude Code をもっと見る →Claude Code v2.1.136 — /clear後のMCP/Plugin喪失修正とOAuth競合解消
Claude Code v2.1.133 — ワークツリーのベース選択機能と、Hooks/Bashでのeffort連携
Claude Code v2.1.132 — ターミナル全画面表示を切り替え可能に、IDE停止時の安全な終了処理
Claude Code v2.1.126 — エンタープライズ向けセキュリティ修正とclaude project purge追加
Claude Code v2.1.9 — Hookが追加文脈を返せるようになり、長時間セッションのAPIエラーも解消
Claude Code v2.1.89 — deferフックとPermissionDeniedフックで権限ループを再設計
Claude Code v2.1.69 — メモリ・起動・セキュリティの103項目の総合整備版
Claude Code v2.1.6 — シェル継続行による権限バイパスの修正と、ネストSkillの自動検出